ポルトガル語の校正
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ポルトガル語の校正
[2010/06/09] 2009年1月1日、ポルトガル語新正書法施行。日本人には特に関係なくとも、私ども翻訳会社や、何より翻訳者にとっては、上を下への大騒ぎとなる大事件でした。
元々、ポルトガル語は、ブラジルを始め、かつてポルトガルの植民地であったアフリカのモザンビーク、アンゴラ、ギニアビサウ、カーボヴェルデ、東ティモール、マカオを含め約2億3,000万人の話者がおり、そのうちの約1億9,400万人がブラジルの人口となります。
もちろん、それぞれの場所で、地元の文化の影響を受け、言語は変化していきます。それを防ぐため、ポルトガルは、1990年から何回か正書法の改定を行ってきましたが、今回の改定は特に衝撃的なものでした。
ブラジル語(ブラジルで話されているポルトガル語)では全体の0.45%の語彙の変更で済むものの、ポルトガル語は1.6%の語彙変更を求められる、いわば「プラジル・ポルトガル語が、正式なポルトガル語である」と認められた形になりました。
このような変化を受け、弊社でポルトガル語の校正を承る際、現時点では、イベリア・ポルトガル語にするか、ブラジル・ポルトガル語にするか、お客様に確認をしておりますが、2012年には完全に新正書法に変わるため、今までポルトガル語の校正を御願いしていた翻訳者、チェッカーにも、随時「新正書法への対応は大丈夫ですか?」と確認を行っております。しかし、例えばある人物が、ある民族グループに属することを規定する際、「Aという言語を話せること」が第一要件になる事例もあることから、今回の改定は、ポルトガル人たちには反発を呼んでいるとも聞きます。私ども翻訳会社は、それでも、「正しい」ポルトガル語の校正をするため、各翻訳者への啓蒙を続けています。
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