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ブラジル貿易
BRICsの一国として高い経済成長を続けているブラジルを牽引するブラジル貿易は、2008年の貿易高が3,710億ドルであり、前年度比132%で成長を続けている。ブラジル貿易は、輸出入がともに世界で30位以内の貿易規模である中、ブラジルと日本の貿易関係は、成長傾向にあるものの、日本と他国との貿易と比較すると依然として希薄である。
ブラジルには、海外で最大の日系人社会があり、近年においては、日本がブラジル人労働者を受け入れるなど、移民政策においては日本とブラジルの関係は強い。しかしながら、日本・ブラジル貿易においては、両国の関係はそれほど密接であるといえない。その理由のひとつとして、時差や地理的条件がある。とはいえ、日本の南アメリカ諸国との貿易においては、対ブラジル貿易が第1位である。
ブラジル貿易の主な相手上位国は、輸入、輸出ともにアメリカ、アルゼンチンとなっている。ブラジル貿易の相手上位国がこのようになっている背景として、地理的優位性がある。ブラジル貿易相手国で第2位につけるアルゼンチンは、ブラジルと同じ南アメリカ大陸に位置しており、国境も接している。また、ブラジル貿易相手国第1位のアメリカでは、時差がさほどない。ブラジル貿易においては、ヨーロッパ諸国との関係も深いが、それは、1500年に始まり1822年まで続いたポルトガル人による植民地支配などの歴史的な背景がある。近年では、中国との貿易が活発化してきているのも特徴である。
ブラジルの貿易規模は世界で30位以内に入っているが、人口や経済成長と比較すると、必ずしも規模が大きいとは言えない。これは原材料などの一次産品を輸出していることが、原因だと言われている。今後は、製造業への投資拡大や製品の輸出に転換することでブラジル貿易量は拡大すると見られている。
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