ブラジルの日本人

ブラジルの日本人

ブラジルの日本人とは、1908年に始まるブラジルへ移住した日本人移民1世のことを指すことが多い。現在、ブラジルに約150万人いるとされるブラジルの日本人移民の子孫はブラジルの日系人と呼ばれており、海外では最大の日系人社会を形成している。

1892年に、ブラジルの労働人口の減少を解消するために、ブラジル政府は日本人移民の受け入れを表明した。しかし、当時は日本とブラジルの間に正式な国交が存在しなかったために、ブラジルの日本人となる移民を送る事は出来なかった。その後、1895年の日伯修好通商航海条約締結に伴う国交樹立により、正式にブラジルの日本人となる移民政策を開始した。1908年6月にブラジルへ上陸した集団移民第一弾は、最初のブラジルの日本人移民となった。

ブラジルの日本人移民の子孫としてブラジル社会に定着した日系人は、ブラジルの日本人移民1世から受け継いだ日本人特有の勤勉さ等から、社会的地位が高い職業に就く例が多く見られた。また、ブラジルの日本人移民1世により持ち込まれた日本の文化などが現地に深く根付いている。

1950年代以降は日本からの移民政策が中止となった。この頃は、日本の高度経済成長期に当たり、日本での所得水準向上などにより、移民としてブラジルの日本人になる人口は減少を辿った。一方で、日本からブラジルに進出する企業が多くみられ、駐在員として渡航するブラジルの日本人が多く見られた。

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