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ブラジル為替
ブラジル為替は、1991年1月のレアルの切下げ以降は完全変動相場制に移行している。
昨今においては、2007年頃から2008年9月の世界金融危機まで、レアルの為替相場は対日本円において60円台で推移していた。しかし、世界金融危機によって、ブラジル為替は対日本円において約40円程度まで一時的に暴落した。その後、2009年に掛けてブラジル為替は緩やかに上昇しつつある。
ブラジル為替は、1990年代初頭の年率約200%と言われたハイパーインフレに対応するために、1994年に、旧ブラジル通貨であるクルゼイロ・レアルから、アメリカ・ドルと緩やかに連動する新通貨であるブラジル・レアルへ移行された。
1999年にはレアルの切り下げが行われたことで、ブラジル為替は暴落する結果となった。この際に、ブラジル政府は、IMF(国際通貨基金)の援助を受けることでデフォルト(債務不履行)を避けることができた。1999年のブラジル・レアルの切り下げ以降には、ブラジル為替は、為替バンドや誘導目標水準を設けない完全変動相場制に移行した。
1999年のブラジル・レアル暴落以降、ブラジル為替のレートは激しい値動きを見せていた。しかし、ブラジル経済が、貿易黒字に助けられ、2005年にIMFへの債務を完済したことによって、為替レートも安定化へ向かい始めた。現在は、ブラジルは、BRICsの一角として安定した経済成長を見せており、今後もブラジル為替のレートは安定した値動きになっていくと予想されている。
ブラジル為替を取り扱うリスクには、通貨切り下げの前例があることや、低下しつつあるものの依然として高い失業率などが挙げられる。
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