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ブラジリア
ブラジリアは、ブラジル内陸部に建設された計画都市であり、1960年よりブラジルの首都である。
ブラジルがポルトガルから独立して以来、南東部の大西洋沿岸部に位置する、リオデジャネイロやサンパウロに人口が集中したため、ブラジリアを含む内陸部の都市と、所得などで格差が目立つようになり、19世紀頃から格差解消等の方針として、当時首都であったリオデジャネイロからブラジリア等の内陸部の都市への遷都が計画されていた。その後1956年に大統領となったジュセリーノ・クビチェックにより、ブラジリアへの遷都が発表され、1960年に遷都となった。
ブラジリアには首都機能を果たす計画都市である「ブラジリア」と、ブラジリアとその周辺地区を管轄する「ブラジリア連邦管轄区」があり、ブラジリア連邦管轄区は、ブラジルにある27州のひとつとして、他の26州と同じ扱いである。現在は約200万の人口を抱える。
首都機能を果たすための計画都市として建設されたが、ブラジリア連邦直轄区にあるブラジリアの周辺都市は無秩序に発達した経緯があり、ブラジリアと衛星都市はバランスを欠いているとの指摘もある。衛星都市には半ばスラム化している地区も見られ、これはブラジリアが計画都市としては失敗作であると言われる所以でもある。
現在のところ、ブラジリアはブラジルの連邦政府が置かれ首都として機能しているが、一方河川が無いために水運を行うことができず、航空路線においても国内線は充実しているが、目立った産業が無いために国際線の就航はほとんど無い状態である。また、ブラジルにはブラジリアの他に、サンパウロ、リオデジャネイロ、マナウス等ブラジルを代表する都市があるが、ブラジリアはこれらの都市からも地理的に距離があり、水運、航空機路線等の状況も含め、大企業などの本社機能が移転するまでには至っていない。
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