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ブラジルの日系人
ブラジルの日系人とは、日本から移民としてブラジルに渡った日本人の子孫である。
ブラジルは世界最大の日系人居住国であり、1908年のブラジル移民政策開始から100年経過した2008年現在では、約150万人のブラジルの日系人が存在している。
ブラジルは、農業人口の減少に歯止めをかけるべく、1892年に日本人移民の受け入れを表明した。当初は、日本とブラジルの間に国交が無いことから、移民を受け入れることが出来なかった。しかし、1895年の日伯修好通商航海条約の締結により国交が樹立され、日本からの移民が送り出されることとなった。労働者不足に悩んでいたブラジル・サンパウロ州政府と日本政府は、1908年以降に3,000人の移民を送る契約を締結し、同年6月に日本からの最初の移民がブラジルに上陸した。これを契機として、ブラジルの日系人の歴史が始まった。
その後、第二次世界大戦の際にはブラジルが連合国軍の一員として参戦したため、日本からの移民は一時中断された。しかし、1953年に移民受け入れが再開されてから、1950年代後半に日本政府がブラジルへの移民政策を中断するまで、日本からブラジルへ多くの移民が送り出された。
1950年代以降は、ブラジルで生まれブラジル人としてのアイデンティティを持つブラジルの日系人が多く登場し、ブラジルの日系2世、3世となる世代からは、社会的地位の高い職業に就くケースが多く見られるようになり、ブラジルの日系人の職業が多様化していった。
ブラジルの日系人として成功したひとりとして、化粧品などを扱う池崎商会の社長である池崎博文氏が挙げられる。池崎氏は3歳の時に移民としてブラジルへ渡り、その後、池崎商会を興している。現在、彼はサンパウロの日本人街であるリベルダージにおり、2009年まで7期連続でリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の会長を務めている。
2008年には、日本人の最初の移民のブラジル上陸から100年が経過したが、現在、約150万人いると言われているブラジルの日系人は、日本人としてではなく、多民族国家ブラジルの少数民族であるブラジルの日系人として確固たる地位を築いている。
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