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ブラジル産業
ブラジル経済は、BRICsの一国として世界的にも高い経済成長をするまでになった。この成長を牽引したブラジル産業は、主として農業と鉱工業である。
ブラジルの農業は、過去20年間で最も発展したブラジル産業である。この発展の背景としては、1950年代から毎年、約2%で増加したブラジルの人口である。現在では、農作物を海外へ輸出するまでにブラジルの農業は成長している。2005年のブラジル農作物輸出量は世界第5位となっている。特に、サトウキビは世界の市場の約20%を占めており、世界第1位の生産量を誇る。大豆と牛肉はアメリカに次ぐ世界第2位、そして鶏肉は世界第3位の生産を誇っている。
ブラジル経済を農業と供に牽引したブラジル産業は、鉱工業である。ブラジル鉱工業は、自動車、航空機、鉄鋼、石油化学、コンピュータなどの分野でブラジル産業を支えている。ブラジル経済の発展に伴って、国内企業および海外企業は同分野における設備投資を活発化してきた。
ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルは、小型航空機市場では半分近いシェアを有するなど世界第4位の航空機メーカーに成長している。近年では、サトウキビから精製されるバイオエタノールとガソリンの混合物を燃料として使用するフレックス燃料車の生産・販売などにおいて、ブラジル産業は注目をされている。
また、ブラジルには豊富な鉱物資源も確認されている。これまでに、ブラジルで確認された鉱物は72種類にも達し、特に鉄鋼石の産出量は中国に次ぐ世界第2位である。ブラジルの石油会社であるペトロブラスは、カナダの石油会社を買収するなど、欧米のオイルメジャーと互角に渡り合える規模にまで成長している。
近年、ブラジルの産業で注目されているのがIT産業である。ブラジルは、1980年代にハイパーインフレを経験しており、通貨の価値が日々下落する状況であった。そのために、キャッシュレス決済や当日内振り込みに対応するための精巧な金融システムの開発を行ったことで、金融分野を中心としてIT技術が発達した。ブラジルのIT企業は北米に拠点を構えて展開しているという特徴がある。これらブラジルの会社は、北米や中南米向けの開発を「オフショア」程遠くないという意味で「ニアショア」と呼んでおり、今後はアメリカ大陸を中心に新たな展開を見せるブラジル産業であると予想されている。
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